論文物語 ② 時間も余裕もない…そんなときは、

こんにちは!平田です。

 

 

前回では、論文リトリートに参加し、論文をなんとか仕上げるところまでこぎ着けた私。

 

 

「3日間で論文書けるわけないじゃん!?」

 

 

そうですよね。いくら天国のような場所に引きこもったからといって、研究に関してまだまだ素人寄りの私が3日間でゼロから論文を仕上げるのは無理。

 

 

じゃあ、どうすれば!?

 

 

というか、そもそも、どこから手をつければいいんだ!?

 

 

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今回は、英語論文ってそもそもどっから書けばいいんだ!?というそこの大学院生のあなたに送ります。

 

 

論文は、日常的に書いてるぜ!何十報も出してるぜ!っていう研究者の方は、そっとじ、もしくは、どうか生暖かい目で見守ってください。

 

 

 

 

 

私も、そんなに沢山論文書いてるわけではないんですけど、論文の書き方、みたいな本は何冊か読んだんですよね。それで、自分や院生がいかに効率よく書けるか試行錯誤したんですけど。

 

 

 

少しでも時間を省略するためのアイテムが、

 

 

 

 

 

 

グーグル翻訳!!!!!

 

 

 

 

 

確かに、私が院生で論文書き始めた頃って「片言の英語!」感がすごくて、さすがに使うのためらわれたんですけど、

 

 

 

今のGoogle翻訳はホントに優秀!!

 

 

 

 

 

 試しに、今回の私のAbstractの一部を入力してみましょう。

Carbon nanomaterials (CNMs) are used in various functional materials and products as well as in basic research, predominantly in engineering. Because of their high biocompatibility, use of CNMs in bioapplications is widely anticipated. Many researchers have examined the kinetics and toxicity of intravenously administered CNMs. However, little research on the in vivo kinetics of locally implanted CNMs has been reported. In this study, single-walled carbon nanotubes (SWCNTs) were implanted between the periosteum and parietal bone of mice. 
 

 

これをGoogle翻訳に入れると…

カーボンナノマテリアル(CNM)は、さまざまな機能材料や製品、そして基礎研究、主に工学分野で使用されています。 その高い生体適合性のために、バイオアプリケーションにおけるCNMの使用が広く期待されている。 多くの研究者が静脈内投与されたCNMの動態と毒性を調べています。 しかし、局所的に植え込まれたCNMのin vivo動態に関する研究はほとんど報告されていない。 この研究では、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)をマウスの骨膜と頭頂骨の間に埋め込んだ。 
なんだか、ふらふらしてるけど、意味はだいぶ合っている!!!

 

 

Google翻訳ばかり使ってたら、いつまでたっても論文書くのに慣れないのでは!?」

 

 

ハーイ、その通りです!確かに、お約束のフレーズとか、書き方がありますね。自分で考えて一文一文作ってたら、覚えるし、英語でプレゼンするときにも有利!それに、マウスを埋める、みたいなハズカシイミスもしなくなる(前回参照)に違いない。私もそう思ってましたよ。心を鬼にして、英語の辞書を引けと言っていたときもありましたよ。

 

 

 

しかし!!!!!

 

 

 

相手は論文も書いた事無いビギナーですよ!!!しかも日中は実習か外来!

まずは、英語の壁を無くしてあげよまい!

 

 

 

では、その使い方です。

 

 

1. 論文の概要を日本語で書く

大学院も半ばを過ぎれば学会発表の一つもしてるはず。その概要をさらに詳しく書くのです。材料と方法、結果はそんなに変わらないでしょう。

緒言、考察、これはいろいろと膨らませる必要があるはず。

例えば、緒言だったら、これまでの研究との比較、この研究の必要性。考察だったら、

今回の結果とこれまでの結果との比較、違いがあればなぜか、今後の展開、などなど。

まずは箇条書きで書いてみるのです。そして、それらがつなげられる部分はつないで文章にしていきます。

 

 

実はここが1番大切なので、日本語でしっかり練り上げて、指導教官と打ち合わせを繰り返しましょう!

 

 

 

2. 出来た概要をGoogle翻訳に入力

段落ごとに入力して、英語に変換。その後、へんてこな部分や、重複してるところがあればちょちょいと直す。でもちょちょいでOK。

 

 

3. 英文校正会社にお任せする

「人任せ過ぎる!!!」というご批判も承知ですが、英語が超堪能でnative並みだったらまだしも、著者が日本人だけだと、

たった一つのタイプミスでも「お前ら英語へたくそ過ぎ!校正入れなさい!」ってreviewerからおしかりを受けたりします。この際、プロにお任せするというのも一案。

 

 

繰り返しますが、大事なのは1.なのであって、英語力はその後なのですよ。特に歯学研究院だと、その後研究を続ける院生はほとんどいません。皆さん歯科医が本業になるので。

 

 

だったら、たよっちゃって良いかなと思うのですよ。辞書を引いてゼロから英文つくるのがしんどすぎて挫折して和文になるのだったら、文明の利器とプロに頼って、英語論文に仕上げて国際誌に掲載されたほうが、

 

 

 

ずっと世界の役に立つはず!

 

 

 

英語に時間を費やすくらいなら、論文の内容とか構成に力を入れた方がいいと思うわけですよ。時間は有限なんで。

 

 

「壁、とっぱらっちゃってください」

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ただ、英語で書いた方がなんか簡単なのもあるんですよね。そこで、私は、日本語でも説明が複雑になるときに、まずその日本語を出来るだけシンプルに、場合によっては文を分けたりして、Google翻訳する、という手順を使います。

 

 

 

学会発表のときの概要と、スライドをもっと深く追求して、日本語で文章にして、Google翻訳して、プロの校正を入れたら、、、

 

 

びろーん

 

 

 

 

 

あら不思議!

 

 

英語論文の出来上がり!

 

 

 

 

ただ、もう、とにかく書くしかないんですよ。

 

 

 

お試しあれー!

 

 

 

さて、そんな感じでリトリートであらかた完成した論文。

 

 

うわっ!みっじか!!!私の論文みじかっ!

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量が少ない理由、それは

 

 

データも少ないから!!!!

 

 

データがなけりゃ、考察もできない!

そりゃ論文のボリュームは薄いわけだ。ヨイヨイ♪

 

 

ここにきて、研究者のみなさんならこう思うでしょう。

 

「データがなければ実験すればいいじゃない!」と

 

 

おっしゃる通り!

しかし、

わたしには、

じかんがない!!!

いや、正確にいうと時間を作ったら帰れない!

 

クジゴジデシンリョウ

シュウフツカカンジッシュウ

イチニチニジュウヨジカン

トツゼンノキュウカン

ヤハリクルシンカン

キョウモロンブンカケナイヨカン

Hey yo!

 

 

スキマ時間で作った論文これが投稿できなかったら二度と日の目を浴びることはなかろう。。。

 

 

 

 

ということで、一回投稿してみよう!と決断。

 

 

 

 

私「てことで、これで投稿しまっす」

 

 

 

共著者&教授「そんな装備で、、、、」

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私「大丈夫、問題ない!」

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さて、その秘策とは!?

 

次回、投稿先を決めて投稿するやで!

につづくのです!

 

 

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院生たちがお誕生日をサプライズでお祝いしてくれました!嬉しかったです!

 

チームH!極秘の竜三号指令! | 俺はタクランケ!(歯学院生の日常)