歯科医の論文奮闘記① なぜ論文を書くの?
こんにちは!平田です.
研修医のK君(先輩ブロガー)に「先生,こないだの節分のやつ,面白かったですよ.」と声をかけられ気を良くしています.撮影ありがとう院生Sちゃん...実験の後,お面つくってさ,Sちゃんと誰もいない医局でひっそり撮影したんですよ.
アクセス数全然あがらなかったけどね!!!(小声)
が,しかし,ユアーズデンタルの湯口いんちょがブログにシェアしてくれたユアーズ潜入記事は急激にアクセス増….
いや,数じゃない,数気にしない…
てことで,さあ,今日は札幌市にお住まいの大学院生Mっ氏~からのリクエストにお答えするよ~.
「論文を書くためのコツを教えてください」
はい!というわけで,不定期シリーズ「歯科医の論文奮闘記」はじめました.
といっても,「論文 書き方」で検索したらいっぱいでてくるので,ここでは,「歯学部の」「臨床講座で」「いろいろ失敗したけど」「なんとか論文をだした」というお話をしていくよ.スマートにいっぱい論文を書くことができる,研究者の皆様とはちょっと違った物語….
今日は,なぜに論文を書くのかについて.
- 学位取得のため
- 業績のため
- 研究費獲得のため
…いろいろな理由がありますね.わたしもそのために書いてきたところもあります,もちろん.
が,しかし,最近になって思うのは
誰かのために論文を書こう!
ということです.研究って,直接世のため人のためになることってなかなか難しい.
もちろんそれが目標ではあるけれど.
なので,誰かのために論文を書くんです.研究しただけで終わらせない.論文を発表すれば,しかも英語で発表すれば,世界で1人でも読んでくれて,何かの参考にしてくれるかもしれない.
見えない誰かだけじゃなくて,後輩が今後の研究の参考にしてくれるかもしれない.
そして,共同研究者や指導教員が喜んでくれる.ハズ.
そう,このハズ,ってのが重要で,「きゃあああ!論文がんばったのに誰も喜んでくれないよう~かなぴいい~」ってなってしまうと逆にストレス.
なので,ひとりでほくそえむ
んですよ.ああ,この論文だれか読んでくれて,このプロトコール使ってくれたかもなあ.とか.
前にも書いたんですけど,研究って,一人じゃできないんですよ~.
これは,電子顕微鏡のサンプルを作る際に使用するナイフ.刃先がダイヤモンドでできている精密なもので,とお~っても高価.それなのに,フランス留学中に私はこれを破損させてしまいました.修理してもらうにも,時間がかかるし,締め切りもあるし,って泣きそうになっていたところ,,,,いつもお世話になっている技術専門職員の方が,すぐに大学から送ってくれたんです.本当に助けられました.
ちなみに,留学してたときのお仕事がこちらです.
これからも,関わった皆さんへの感謝の気持ちで論文を作成しますよ.
そうはいってもプロの研究者の皆様はとっても厳しいのであった!!!
次回,歯科医の論文奮闘記,プロ研究者からの手厳しい指摘もあるよ~.ハンカチ必須です.