歯科医の論文奮闘記② まず大切なことって?
こんにちは!平田です.
今日はバレンタインですね!!!
ってことで~
これが~
こうなって!
こうなって!
こう!!!
(※本人から掲載の許可を得ています)
さあて今日も,「秒で閉じたよ!」と友人Nちゃんからご好評いただいているこの企画.論文奮闘記ですよ~いや,まって閉じないで.
「毎日外来やってたら論文なんて書けない~.そもそも今後は研究者じゃなくって歯科医としてやっていくのになんか意味あるのかな….」
って思っているそこのア・ナ・タ!
ノンノンノン!
診療するにあたって,技術ももちろん必要.さらに必要とされるのが「論理的思考」なのです.
患者さんが来院して,主訴を述べますよね.そのあと,どんな検査をして,どう診断し,どのような処置を行うのか…
という流れはほとんど研究も同じなのですよ!!!!
たとえば,何か新しい材料を開発したとします.
これが,すごいってことを証明したい!となったとき,どうしますか?
まず,何が画期的なのかをアピールしたいところですよね.その画期的なポイントを伝えるには,どんな結果をみせればよいでしょう?その結果をだすにはどんな実験をすればよいでしょう?これまでとは違う性質,とか既存の材料を上回る性能をもつのであれば,それとの比較をするべき,とかね.
その思考回路は臨床と同じなんです.
研究も「今なにが起きているのか」「どうしてこれが起きたのか」「今後どうすればよいか」の繰り返し.
しかし,論理的に考えるっていうのにも実は訓練が必要なんです.その訓練の一つが、発信すること!
そしてその最たるものが、論文なのです!
( えっと,院生のみんなは喪黒福造しってるのかな…)
さてさて,そうは言ってもまだまだ修行が足りないわたくし….ここで,昨年掲載された論文を共著者(プロ研究者)に見てもらったさいのコメントをお見せしましょう!(一部改変)
いまいちこの研究で何がしたいのかが分かりません。単純に前の論文で不明だったことを今回明らかにしただけでは、新規性が低いためNanoscale(※雑誌名)には採択されません。今回の発見でどのような明るい未来が得られるのか、そのビジョンを示すべきです。
そういうことです!!!
そんなコメントをいただいた駄論文からいかにして掲載までたどり着いたのか….
今宵はここまでといたしましょう~.続きは次回!
わたくしの大学院生時代のバイブル↓.さらに「論理的に」説明してくれていますよ.
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